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ロゴサインのお話~シルク印刷とUV印刷編~

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2023.05.15

前回に引き続き、ロゴサインのお話です。

今回は、シルク印刷とUV印刷編です。

 

シルク印刷は、小型の木工やアクリル、スチール什器に文字やロゴなどを記したい時に使用します。

カッティングシートはシートの色に限りがありますが、シルク印刷はインクを使用するので色の再現性が高く色も鮮やかです。

ただし、版を製作する必要があり版代が必要になります。

一度版を作ってしまえば、何度でも印刷が可能なので量産するのに向いています。

版は、軽微な変更でも作り直しが必要なので注意が必要です。

 

版代は、サイズやデザインなどで異なって来ますが、色毎に版が必要になります。

そのため、単色か多くても3色ぐらいまでのデザインの物が多いです。

 

 

シルク印刷は、インクを表面に乗せて熱で乾燥させて定着させます。
耐久性に優れているインクなので、色褪せたり簡単に剥がれないのも特徴の一つです。

 

カッティングシートは、小さい文字などの場合には粘着面が少ないので剥がれてしまうこともしばし。

拭いたときにうっかり取れてしまうなんてこともあります。

コスメの什器なんかは、粉が落ちたりで汚れやすい什器なので、拭く機会も多いかと思います。

シルク印刷だと剥がそうと強く擦ったりしない限りその心配がありません。

 

 

そして意外と小さい文字でもくっきり印刷できます。

文字のサイズ的には、潰れずに印刷できるギリギリのサイズでした。

実物を見ると、綺麗に印字されていて一安心。

 

シルク印刷は、表面にインクをのせる加減で乾燥が必要になるのでカッティングシートに比べると納期が必要になります。

台数などにもよりますが、什器の製作に+1週間は必要になります。

 

※サイン部分にぼかし加工を施しています。

 

写真は乾燥させている様子です。

乾燥には特別なことをするわけでなく、自然乾燥です。

触ってしまうとインクが滲んでしまうので注意が必要です。

イメージ的には、ネイルと同じです。

 

シルク印刷がネイルだとすると、UV印刷はジェルネイルと似ています。

UV印刷は、「UV」と付いているように紫外線を照射させてインクを硬化させます。

紫外線硬化型インキというインクを使用しています。

そのため、乾燥に時間がほとんどかかりません。

ジェルネイルをしたことがある人は、よりイメージしてもらいやすいと思います。

 

シルク印刷と違い版を必要とせず、グラデーションや写真など施すことが出来ます。

UV印刷用のプリンターでそのまま基材に印刷します。

シルク印刷よりもメリットが高いように思われますが、値段が高いんです。

そしてプリンターに入るサイズに制限があるので、完成品にサインを施すことが難しいです。

 

 

こちらは大きな什器の正面にUV印刷で文字を印刷しました。

店舗に設置するネイル陳列什器を製作したのですが、こちら1台の製作でした。

写真には写っていませんが、他にも数か所ロゴマークがついています。

シルク印刷をするには、版をいくつもつくらなければいけないので勿体ない。

文章になっているので、カッティングシートでは剥がれてしまうのは絶対にNG。

しかもカバンや服などがちょうど当たってしまう、腰より下の部分に必要でした。

 

そのため、UV印刷を採用。

製作の方法としては、メラミン化粧板を什器のサイズより一回り大きくカットして、UV印刷の工場に送ります。

工場で印刷をしてもらい、木工所に送り返してもらって使うサイズにカットして什器を製作しました。

 

これが、もし1台ではなく十数台製作していたとなるとシルク印刷の方が安かったかもしれません。

今回は、1台しか製作せず、版が複数必要になる什器だったので、結果的にはUV印刷のほうが安く済みました。

 

 

前回のカッティングシートから引きサインやロゴのお話でした。

「けっきょく、どれが一番いいの!?」

となるかもしれませんが、色々な条件によって違ってくるのです。

どの方法が一番適切かは、お打ち合わせでヒアリングしながらご提案させていただきますのでご安心ください。

 

 


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