モデルルームに置く塗装の大きなセンターテーブルを製作しました。
塗装仕上げのセンターテーブルを作成しました。
MDFを何枚も重ねて製作したこの什器。
シンプルな形ですが、実はどこでも製作できる代物ではなかったんです。
普段製作してもらっている工場では、軒並み製作できないとの回答。
なぜ、出来ないのかというと特殊な機械を使わないといけなかったからなのです。
このテーブルの作り方をザックリ説明します。
まず、MDFを接着剤を使って何枚も貼り重ねていき、木のキューブを作成します。
この木のキューブを、削ってR部分や土台部分を成形していきます。
このセンターテーブルを製作するのに欠かせないのが、NCルーターという機械。
以前、ブログでNCルーターを使用して製作した什器をご紹介しました。
この前回ご紹介したNCルーターは平面の板を加工するための機械です。
今回は、立体なので、3D加工ができるルーターが必要です。
かなり高額な機械なので、持っている工場がなかなかなく。
困り果てて、お断りしようと思っていた矢先に、知り合いの工場で出来るところがあったと連絡が来たのです。
その工場は、5軸のNCルーターを持っているそうで3次元の複雑な形状の什器もお手の物だそう。
そこの工場で、無事に製作してもらえることになりました。
塗装の前に、検品に来てもらいました。
写真はその時の様子です。
この後、いったんOKが出て、職人さん5人がかりでトラックに積み込み塗装屋さんへ。
MDFの積層なのでかなりの重量があります。
そして、一旦途中の段階で検品に伺いました。
今回は、グレーのウレタン塗装。
何度も何度も塗料を塗り重ねて行きます。
この時点で、懸念していた問題が!!
積層部分の凹凸が出てきてしまったのです。
塗装前の状態の見た目では、滑らかで凹凸があるようには見えません。
ただ、触ると若干凹凸や引っ掛かりがあったのです。
サンダーや、ヤスリをかけて極力滑らかにしてもらったのですが、限界があります。
濃いグレーの塗装をすることで、光の当たり具合で露わになってしまったのです。
光の当たり方によっては凹凸を感じない部分も。
積層のラインに関しては、塗装をさらに重ねることで気にならなくなるとのことです。
極力、滑らかになるようにしてくださいとお願いして、数日後・・・。
なんということでしょう。
あれだけ主張していた、凹凸が消えているではありませんか。
さすがプロです。
塗装屋さんには、かなり頑張って頂きました。
すべすべ滑らかに仕上がっています。
これで、無事に集荷ができます。
この後、天板に特殊な仕上げが施されるとのこと。
私たちの仕事は、ここまでとなりました。
今度は、パワーゲート付きのトラックに乗せて(笑)
石川県へと出荷いたしました。
石川県と言えば、金箔が有名ですよね!!
金箔貼ったりするなかな?と職人さんと言い合いながら見送りましたー。
残念ながら私たちも完成品を見ることは出来ませんが、どこかのモデルルームにきっと飾られていることでしょう。