メラミン化粧板の進化が止まらない。より本物の素材に近い見た目に。
最近のメラミン化粧板は、すごいと改めて感じさせられる今日この頃。
メラミンと言えば単色か木目調のプリントで一目で、これはメラミンだなーと分かるケースが多かったです。
ツヤ感であったり質感がやはりプリントのそれでした。
ただ、最近は表面に木目の凹凸をつけてより木の質感に近くみえるような加工のあるメラミンが増えてきました。
触ったと時の凹凸がけっこうあるので、オフィスのデスクとして使用するときは、下敷きなどを敷かないと文字が書きづらいので注意が必要です。
元々、ウォルナットやオーク、メープルなどの人気の天然木から、ちょっと聞きなれないけど、高級家具で使われているマホガニーやチークなどの天然木などを再現した、木目柄が多いイメージだったメラミン化粧板ですが、最近は抽象的な柄のラインナップもかなり増えてきました。
具体的には石目調やコンクリート調、モルタル調、セラミック調などのマテリアル系から和柄や幾何学模様など多岐にわたります。
今日はその中でも、セラミック調のメラミン化粧板使った家具をご紹介します。
ブラック系のセラミックタイルを模したメラミン化粧板で作られている、受付カウンターデスクと、カウンター収納棚です。
形としてはかなりシンプルで、天板の左右に脚があるコの字型。
足元には、お客様側とスタッフの方側を仕切る板がある形です。
シンプルな形ですが、高級感のある仕上がりとなっております。
使用しているのはイビケンというメーカーの、BC-3542ASPという品番です。
ネットのカタログで見るとこのような柄です。
黒ベースに白っぽい靄が入っている柄です。
実際に大きな面で見ると見え方がけっこう異なります。
抽象柄のメラミンは、小さなサンプル帳で見るのと少し大きなサンプル、そして実際に家具や什器にしてみるのとで見え方やイメージが異なるケースがあります。
メーカーさんのHPにいくと、実際に使用したイメージ写真などがみれるケースがあるので参考にしてみるのもいいかもしれません。
こちらは、ダストボックス付きのカウンター台です。
同じ色柄でも、垂直面と水平面で光の当たり方が異なるので、色の見え方も違ってきます。
ディスプレイモニターを壁掛けにして、壁面飾り棚と一体化したこの什器も同じものを使用しています。
間接照明が当たっている所と、当たっていないところで色の見え方が異なるのが一番よくわかる写真ですね。
これを本物のセラミックタイルを使用して作ると、十倍くらいの価格で、重さもかなり重たい、そしてなにより製作に色々と制限がかかってしまいます。
価格を抑えて比較的自由に使用できるメラミン化粧板のバリエーションが広がって行くのは、什器を製作したりデザインしている立場からすると本当に嬉しい限りです。