時計修用の作業台のリピート注文を頂きました!!
数年前に納品させて頂いたお客様から、同じ物を追加で製作したいとご相談がありました。
当時の図面はあったのですが、一部仕様を変更したいとのこと。
現調も兼ねて、納品した作業場へお邪魔してきました。
時計の修理を行っている作業場へお邪魔したので、全体の写真は残念ながらお見せ出来ませんが。
なかなか見ることが出来ないところへお邪魔でき、貴重な体験でした。
追加で製作するのであれば、より使い勝手を良くしたいとなりますよね。
今は使っていない作業台で再度の採寸と、細かな寸法の変更や仕様の変更のお打ち合わせを行いました。
木工所へ完成品の検品へ行った時の様子です。
検品ってどんなことするの??と思われることもあるかと思います。
サイズが間違っていないか、形状は合っているかなどをチェックしています。
また、キズなどの有無のチェックもこの時に行っています。
今回だと、スライドする作業天板の動きや必要な有効寸法がとれているかなどの確認も忘れずに行いました。
今回は、基本的にはメラミンとポリ合板を使って作業台を製作しているのですが、天板の小口は塗装をしていたり、一部に無垢の木を貼っていたりします。
この写真の無垢材が、ロンリウムという複層ビニル床シートを貼った天板の小口部分に貼ってあります。
ここの取り合い、天板より数ミリ飛び出しているのですが、ここが肝になる部分。
図面の指示通りの寸法になっているかのチェックなども欠かせません。
ロンリウムという複層ビニル床シートを貼っているのは、工具などを置くためのすべり止めの役割を果たしています。
無垢材が天板よりも飛び出ているのは、パーツなどを置く台を引っかけるために必要とのことです。
そういった所をチェックしたうえで、トラックに積み込んで現場へ。
隙間にぴったりいれることの出来る引出も製作していました。
こちらは、置き式なので場所を移動させることもできます。
それにしてもすごく浅い引出。
きっと細かいパーツや、工具などをしまうんでしょうね。
配線などは、私たちではわからないのでスタッフの方々にお任せしました。
それにしても、ほぼ同じ物を製作したんですが前回製作した時よりもかなり金額がUPしてしまいました。
というのも木工の芯材、ベニヤ板、メラミン、ポリ合板。
材料のすべてが当時よりも上がってきています。物によっては倍近くの金額になっています。
ウッドショックと言われて、木材の値段が上がっていると言われていますが・・・
ベニヤ板などは、丸太を薄くスライスした木(イメージとしては大根のかつら向きみたいなイメージです。)を乾燥させて、必要な厚みに重ねて作られます。
その際に、接着剤を使うのですが、この接着剤の値段も上がっているそうです。
来年の1月にもまた、メーカーさんの価格改定があるようです。
什器の製作を検討されている方は、年内に製作されるほうが良いかもしれません。