ミュージアムショップの商品陳列棚
ミュージアムショップのリニューアルに伴い、商品を陳列する平台を作りたいとの問い合わせを頂きました。
今使っている物をベースに、新しく陳列台を製作したいとのことでお見積りを製作。
図面が合ったのと、現在使用している写真を添付して頂いていたので、お見積りもスムーズに出すことが出来ました。
前向きにご検討頂けるようで、お打ち合わせをしました。
そのお打ち合わせの時にご相談を受けたのが、元々の什器の天板の仕上げを変えたいとのこと。
蓋のような形で被せる天板を作ることはできないかとのご相談でした。
長方形の平台に関しては、問題なく作れます。
問題は、いびつな形の平台です。
S字カーブのようになった形状の平台です。
便宜上、雲形と呼んでいたのですが、図面をもらってお見積りは出来ました。
ただ、その図面を元に製作するのはリスクがあります。
と、いうのも必ず図面通りに出来ているとは限らないからです。
特に、いびつな形状の物やRの形状のものは、製作時の制約(機械の都合や材料の加減)でその通りに作れないケースがあるからです。
また、形がいびつであるがゆえに、図面を書く際の寸法に狂いが生じてしまっていたり、無理矢理線を引いてしまっているケースもあろます。
図面通りに型を起こしても、その通りに出来上がらないという事も多々あります。
納期的に厳しい部分もあり、相談した結果、平台と天板の納品のタイミングをずらすことにしました。
そして、平台の納品の時に型取りをすることにしました。
製作の様子です。
キャスターを取り付けている最中。
扉を吊ったら完成です。
これは、平台を納品しに行った際の様子です。
4×8サイズのMDFを現場に送り、テープで固定しています。
写真の上側、奥にチラッと映っているのが元々の什器です。
天板の上に、このMDFを置いて下からペンで天板のフチに沿って線を引いていきます。
これで、実際の天板の形を取ることが出来ました。
これを、工場に送り返します。
そしてこのMDFに引いてある線を頼りに、一回り大きな天板の上にのせる蓋を作りました。
型があったとはいえ、実際に設置するまでちゃんと合っているかドキドキでした。
もちろん、きちんとはまりました!!