スマートフォンの修理受付店の什器
「スマホは、もはや俺の臓器」
と歌のフレーズにあるように、私たちの生活になくてはならない存在となったスマートフォン。
それだけに、なくしたり、壊れたりしたら真っ青になります。
今日、ご紹介するのは、スマホの救世主。
スマホ(iPhone)の修理店に設置した什器たちです。
実は、かなり前に納品したものです。
つい最近、お店の前を通って思い出したので紹介してみることにしました。
ご紹介する写真は、納品後すぐに伺った時の当時の写真です。
こちらは、受付カウンターです。
天板の色が濃い茶色と薄い茶色のツートンカラーになっているのは、異なる素材を組わせているからです。
天板TOPはおなじみのメラミン化粧板。
両端は、本物の木を使っています。
樹種は、ウォルナット。クルミの木です。
ウォルナットは人気があり、ダイニングテーブルやテレビボードなど、身の回りの家具で使用されていいます。
今回のカウンターでは、小口面にウォルナットの50mmほどの無垢材を取り付けました。
そのため、高級感のある仕上がりになっています。
本物の木なので、一般的な木口材と呼ばれている物と、手触りが全く違います。
その分、価格はUPしてしまうのですが・・・
カウンター天板のすぐ下、ひざ元のあたりの黒い部分は、ガルバリウム鋼板という材料を貼っています。
ガルバリウム鋼板は、主に外壁材や屋根材に使用されている材料です。
鉄板を亜鉛メッキでコーティングし、その上に塗装を施しており、形状や塗装の色によって表情が変わるデザイン性のある材料です。
こちらの黒を使用しています。
目立つところではないのですが建築材料を、内装に使っていておしゃれですね。
床に近い足元の部分には、ステンレスが貼ってあります。
ここは、靴が当たる部分で、汚れたりキズが付く部分なのでその防止の役割を果たしています。
ガルバリウム鋼板を下まで伸ばしてもよかったんじゃないかと、思ってもしまいますが・・・。
ここからは、私の予想となりますが、ガルバリウム鋼板を下まで貼り伸ばさなかった理由は、音の問題なのではないかと思います。
ガルバリウム鋼板、先ほどチラッと説明しましたが、素材としては薄い鉄板です。
薄い鉄板を曲げて、波型や山型、凹凸型にしています。
そのため、遮音や防音対策をしないとうるさいと言われています。
もちろん、建築材で使用する際にはそういった対策を施して使用するのが一般的です。
今回は、木工板の上に直接貼り付けているので、空洞が生まれます。
立ったり座ったりする際に足先が当たると恐らく、音がすると思います。
ハイカウンターの方は、特に脚が当たりやすいと予想されるのでよりうるさいのでは・・・。
修理の受付中に、カンカンと音がうるさいと、大切な話が聞き取りづらいですよね。
そのために、靴が当たる部分は使用を避けたのではないかと思います。
あくまで製作側の予想ですが。
意匠的な意味合いもあると思います。
修理受付カウンターというよりコンシェルジュカウンターと言ってもいいような装いですね。
こういったカウンターはシンプルですが、機能性や意匠性を高める方法があります。
今回は、そのどちらも兼ねそろえたカウンターに仕上がったと思います。
ちなみに、最初に言った、「スマホはもはや俺の臓器」と歌っているのはキュウソネコカミというアーティスト。
曲名は、ファントムバイブレーションです。
気になった方はぜひ、スマホで検索してみてください(笑)