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クオーツストーンを使ったサロンの受付カウンターを製作しました。

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2021.11.12

可愛らしいピンクが印象的な受付カウンターを製作しました。

こちらは、美容サロン店の受付カウンターです。

このお店をデザインした会社の担当の方からご依頼を受けて製作しました。

 

天板は、白に薄いグレーの入ったクオーツストーン。

 

クオーツストーンとは、その名の通りクオーツ(天然水晶)とポリエステル樹脂で作られた人工的な物です。

クオーツを90%以上使用して作られており、本物の天然石により近い風合いや質感を感じられます。

 

 

わざわざ、人工的な物を使わず、本物の天然石使えばいいのではと思われる方も多いと思います。

実際には、キッチンカウンターなどで御影石や大理石などの天然石が使われていることもあります。

ただ高級感のある見た目、美しさを保つのは意外と大変です。

 

 

磨いてあるので、ピカピカのツルツルでパット見には、穴があいているようには見えません。

実際には小さな細かい穴があいているので、水が染み込みやすいです。

汚れを含んだ水分を放置してしまうとシミになってしまうこともあります。

 

また非常に硬い反面、もろい性質も持ち合わせています。

ガラスなど強くぶつけると、ガラスのほうが割れてしまいます。

ただ、角の部分などに衝撃が加わると欠けてしまう恐れがあります。

 

↑御影石

 

 

この、デメリットをクリアしたのがクオーツストーンなのです。

今回はビアンコカララのクオーツストーン。

ビアンコカララは、今、流行っているあの柄。

白っぽい大理石調の柄と言えば、すぐにイメージできるはずです。

 

 

 

 

メラミン化粧板にもこの柄がラインナップされています。

 

クオーツストーンも実は、かなり高価なのですがメンテナンス性や加工性に優れていながら、

見た目が天然石にかなり近いので什器で使用されることも多いです。

 

クオーツストーンに似た物として人造大理石があります。

いわゆるテラゾーというものです。

天然大理石を砕いて、セメントや樹脂と混ぜて作られた人工的な素材です。

クオーツストーンがほとんど水晶や大理石で作られているのに対して、人造大理石は骨材として天然石を用いています。

樹脂のベースに天然石の粒が混じっているというイメージでしょうか。

 

ただ、このテラゾーも最近はテラゾー柄と言われるぐらい人気となっています。

 

そして、人造大理石と名前がかなり似ている素材に人工大理石があります。

この二つの違いは、歴然です。

人工大理石には、天然石が一切使われていません。

大理石や御影石などの柄を模して作った人工物です。

アクリル系の素材で作ったものと、ポリエステル系の素材で作った物の大きく分けて2種類があります。

 

人工的に作った物なので、柄のバリエーションや形状の自由度も高いのが特徴です。

色々なメーカーがオリジナルの色柄をだしており、クオリティーなどの差もあります。

身近なところでは、コンビニなどのカウンターやキッチンのカウンターなどでよく使われています。

 

↑人工大理石

私は、密かにこの柄をゴマと呼んでます

 

 

側面には、サカイリブのラインリブの半円パネルを使っています。

元々は、アイカ工業のアイカアールを選定されていたのですが、廃盤になってしまっていました。

その代用品として、ラインリブの半円パネルをチョイス。

ラインリブは、半円のサイズや形の種類が豊富なので元々予定していたものとほぼ同じものがあり人安心しました。

 

このリブパネルは、曲面に使用出来るタイプの物。

若干ですが、このカウンターの側面は緩やかにラウンドしています。

 

ラウンドした土台を作って、リブパネルを貼りました。

リブパネルはMDFで作られているものとケイカル板(不燃材)があります。

今回は、MDFの物を採用し、この可愛らしいピンク色に塗装しました。

 

スタッフ側の方は、メラミン化粧板とポリ合板で収納棚を製作。

引出と、開き扉は鍵付きです。

 

 

壁際側の収納は、オープン収納。

OA機器等を置くとのことで、配線がしやすいように底に点検口をつけています。

底はビスで止めるふた式になっていますが、電気の職人さんが作業するので問題なし。

普段は開ける必要がないところなので、作業が終わったらふたをすれば棚として使用できます。

 

巾木はこちらもメラミン化粧板を採用。

アイカメタル化粧板という、金属箔が貼ってあるものを貼りました。

キズ予防に巾木にステンレスを貼ることもあるのですが、高くなってしまうので、代用品としてこちらを使用しました。

色はゴールド。

 

 

 

 

採寸と打合せで、現場に行ったときは何もないコンクリート打ちっぱなしの状態だったんですが、

着実に現場が進んでいました。

納品に伺った日はまさに、現場の佳境を迎えていたようでした。

写真を撮るのも一苦労(笑)

 

むしろ、写真を撮っていると他の業者さんの迷惑になりそう。

早々に退散しました。

 

後日、このお店のHPをのぞかせてもらうと、壁も白とピンクのツートンカラーでとても可愛いらしいお店になっていました。

受付カウンターもブログの写真にとてもいい感じで映っていました。


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