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スチール什器をカッパー色で製作するには??

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2020.07.07

ミラノサローネのトレンド

毎年4月にイタリアで行われている「ミラノサローネ国際家具見本市」

世界最大級のインテリア展示会ですがもちろんコロナウィルスの影響で今年は中止に。

実際に行ったことはないのですが、建材メーカーやインテリアメーカーなどが毎年報告会などを行っており、それを聞きに行くのを楽しみにしていました。

今年は、それもなく残念です。

 

ここ数年のミラノサローネのベースカラーのトレンドを見ていると

「グレー⇒グレージュ⇒ベージュ⇒ブラウン」

とグレー系からブラウン系へシフトしていました。

 

昨年、2019年のベースカラーはベージュ・ブラウン系。

金属の素材もゴールドやカッパー()などブラウンになじむ色が使われていたようです。

確かに、よく見ていると照明のブラケットやちょっとした什器の縁などににカッパー素材が使われています。

 

最近OPENした、商業施設でもカッパー色の什器を見かけました。

 

 

カッパーとは

カッパーとは「Cooper=銅」のことでコッパーと呼ばれることもあります。

ブロンズ=銅だと思われている方も多いと思います。

1位をゴールドや金

2位をシルバーや銀

3位をブロンズや銅

と表現されるからだと思います。

ただ、実はブロンズは青銅のことです。

青銅は銅とすずの合金です。

10円玉も実は青銅性。

ただ、銅の割合がかなり高く新品の10円玉はピカピカしておりカッパー色のイメージを伝えるのにぴったりな色です。

 

カッパー色の什器を作る

元々は、銅古美色としてアンティーク調の家具や什器の装飾やフレームの製作などで使われていました。

しかし、今人気が出てきているのは、光沢のあるカッパー色の什器です。

アパレルなどのハンガー什器や、スチール棚などをカッパー色で製作した場合の問い合わせが増えてきました。

スチール什器を光沢のあるカッパー色で製作にするには、いくつか方法があります。

 

銅メッキをかける。

メッキ仕上げにする場合は、素地のスチールに銅メッキをかけます。

元々、ニッケルメッキやクロムメッキの下塗りとして銅メッキが使われています。

銅メッキのままだと、銅は変色しやすいのでクリア塗装をかける必要があります。

溶接した什器をメッキ槽につけて銅をまとわせるので、溶接痕があったとしても問題ありません。

ただし、槽の大きさが決まっているので、大きな什器や長いパイプなどは分割で製作する必要がでてきます。

 

カッパー色に塗装をする。

カラークリア塗装は、クロームメッキやニッケルメッキのスチールにカラークリア塗装をかけます。

溶接した際の溶接痕を綺麗に光沢が出るまで磨く必要があるので手間がかかります。

 

光沢があるところに、カッパー色に調合した色付きの透明な色を塗っていきます。

そのためカッパー色でも色の調整が可能です。

 

炉で焼く必要があるので、もちろんサイズに制限はありますがメッキをかけるよりも大きいサイズの物を製作することができます。

写真は、クロームメッキにカラークリアの塗装をかけたサンプルです。

何回、色を付けるかで濃さが変わってきます。

 

 

カッパー色で什器を作るなら

どちらの方法で製作するにしろ、通常のメラミン焼き付け塗装に比べると手間がかなりかかるので費用は高額となってしまいます。

通常のスチール塗装什器と1桁違ってしまいます・・・。

ただ、カッパー特有の赤みを帯びた光沢は上品さがあり、メタリック素材でありながら落ち着いた空間を演出してくれます。

カッパー色を扱うところは少ないのですが、弊社では対応可能です。


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