シンプルにコストを抑えて製作する!!携帯電話の展示台。
携帯電話ショップのデモ機の展示什器を製作しました。
同じ形の什器を6コ組み合わせて島什器として使用する予定です。
シンプルな作りですが、配線が綺麗に収まるような工夫がなされています。
展示用の什器を製作する際に気を付けたいのは、展示するものが綺麗に見えるようにすることだと思っています。
配線をいかに邪魔にならないように見せるかが重要です。
配線を通す際によく、配線孔キャップを使うことがあります。
配線孔キャップには、形も大きさも様々なものがあります。
ただ、カラーラインナップがあまりないので、配線孔キャップを付けると悪目立ちしてしまうこともあります。
今回はぴったり合う色がなくて、コストも抑えたいというご要望もあったので、NCルーターで天板にスリット穴を開けて通すことが出来るようにしました。
配線は床にそのまま落とすのではなく、什器の背面の奥に受け皿を作りそこに集約させます。
そうすることで、配線がスッキリします。
既存の什器があり設置場所のコンセントがどこにあるかが分かりませんでした。
そのため、現場で臨機応変に対応が出来るように配線を通す穴をいくつか開けています。
デジタル化が進んでいますが、やはりまだまだ紙のカタログは必要です。
ぱっと見た感じだと、ただカタログを置くスペースが開いているだけに見えますが・・・
奥に秘密があります。
この奥の出っ張り部分、実はこれ、カタログがズレないように置くための、ガイドの仕切りの役割を果たしています。
什器のサイズの兼ね合いで、カタログは3束分置いてもゆとりがあります。
仕切りを前までつけると不自然な隙間が出来てしまい不格好です。
スペースにゆとりがあるほうが取りやすいですし、ふさぎ板などを付けると余分な費用もかかってしまいます。
そのため奥にだけカタログがぴっちり収まるように仕切りを入れたのです。
シンプルにコストを抑えつつ、展示するものや置いてあるものが美しく見えるように考えつくされた展示什器でした。
単体でも組み合わせても使えるデザインなので、利便性も高いに違いありません。