シンプルに見えて実はすごい!スチールフレーム&ガラスショーケース。
ガラスとスチールを組み合わせて製作した、サングラスのショーケース。
一見するとシンプルなごくありふれたショーケースに見えます。
が、しかし・・・このショーケース実はすごいんです。
両サイドの側板も、背面の板もガラスで仕上がっているのに、ガラスの棚板が簡単に動かせちゃうんです。
それの何がすごいって??
普通ならば、側板か背板を木工で作ってそこの部分にスリット柱を取り付けます。
イメージとしてはこちら。
背面の木工で作った背板の中に、スリット柱が埋め込まれています。
ただ、ガラスだとそれが出来ないですよね。
なのに、ガラスの棚が動かせちゃうんです。
三方がガラスなのに、どうして?
その答えは・・・上のフレームとスチールの地板にスリット柱を固定しているからです。
スチール角パイプにタップ穴が切ってあって、ビスがしっかりときくようになっています。
既製品のスリット柱をビスで固定するには、上と下のタップ穴位置がズレているとNG。
精度が求められます。
1mmでもズレていると組み立てられなくなってしまいます。
側板のガラスは、スチールの角パイプに溝があってそこに差し込む形状です。
ガラスを差し込んだあとに、角パイプを組み上げました。
実は、これもいろいろ計算されています。
実施設計の際の設計者の腕の見せ所です。
お客様から見えないところで、ビスを止めるようにしています。
細かすぎて伝わらいナンチャラ・・・みたいですが(笑)
これを木工で製作しようと思うとフレームが細すぎて、強度的に成り立ちません。
どうしても木目にしたい場合は、スチールフレームに木目のシートを貼ると木目風になります。
シンプルに見えて実はすごいショーケースのご紹介しました。
元々あった什器の上に置きたいとのご要望だったので、置き式です。
アジャスターもついているので、床に直置きもできます。
フレームのカラーを変えたり、ガラスの扉をつけることでいろいろアレンジもできます。
こんな形にしたいなどの、ご要望にお応えできるのでぜひご相談ください。