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スライド天板付き惣菜カウンターとスライドレール

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2021.02.12

 

 

こんにちは

今日はスーパーの惣菜什器の依頼があり、ご紹介したいと思います。

 

こちらは、納品前の惣菜カウンターの写真です。

 

 

目玉になるお惣菜を棚に乗せて陳列したいというご要望でスライド棚を取り付けています。

ストッパー付のスライドレールはカートなどが当たっても動かない設計となっており、商品が落ちない様に工夫がされております。

商品がなくなったら、棚をしまうことができるので便利だそうです。

 

スライド棚の下と、スライド棚の並びの部分は、パック在庫や備品などを収納できるように引出収納を設けています。

隙間部分に手を入れて引き出す、手掛かりとなっています。

この惣菜什器では、2種類の異なるスライドレールを使用して製作しました。

 

スライドレールには、様々な形や種類、機能があります。

昔ながらの家具や什器では、金物は使用せずに摺り桟という桟木の上を滑らせるように出し入れしていました。

今でも、整理ダンスなどでは使われています。

最近では、スライドレールを使うことが当たり前になっています。

 

一番メジャーなのは、引き出して自分で最後まで閉めるタイプです。

その中でも、大きく分けて3つあります。

 

スライドレールの種類

一般的なレール

①引き出しがすべて前に出きらず、引き残しができる物。2段引き

什器の本体から、引出の箱が2/3程しか出てこないタイプです。

奥のほうの物が少し取り出し辛いです。

 

2段引きレール

 

②引き出しがすべて前に出てくる物です。3段引き

什器本体とほとんどかぶらないので、引き出しの奥の物が取り出しやすいです。

3段引きレールとも呼ばれ、レールの機構が3つに分かれています。

最近では、こちらを標準で使うケースが増えています。

 

3段引きレール

 

③引出が簡単に引き抜けるローラータイプ。

昔ながらの収納のように、引出が簡単に引抜くことができます。

什器の本体にレールが、引出の底面にローラー(タイヤ)がついています。

レールの上にローラーが乗って動きます。

加えてレールの前側にもローラーがついており、引出を入れる際にはローラーを乗り越えるようにしてはめる必要があります。

引出しを引抜きたいときは、最後少し持ち上げるようにすると外すことができます。

ただ、あまり什器の製作では使用しません。

 

ローラースライドレール

 

補足として、2段引きも3段引きも、レバーを押すと引出は引抜くことができます。

 

 

ソフトクローズレール

 

メーカーによって、名称は微妙に異なります。

自分で引出して、閉めるときには手で軽く押すと最後まで押さなくとも自動的に最後まで閉まります。

さらにこのレールにはダンパー機能が付いており、閉まる直前にブレーキがかかりゆっくり閉まります。

そのため大きな音がしません。

ただし、ダンパー機構がついているがために、通常のレールよりも引き出す際に力が必要です。

中に入っている物が少ないと、より引き出す際に固く感じます。

重たいものが入っているほうが、開閉しやすいのが通常のレールと異なる特徴です。

 

それならば、ソフトクローズが良いと思われがちですが、金物の金額が通常のレールの数倍します。

コストとの兼ね合いを考える必要がありますので、ソフトクローズにしたいと希望があった場合には伝えます。

また、金物を使用するのに制約が多いので必ずしもどの什器に使えるというわけではないのです。

 

ブルモーション

 

プッシュオープンレール

 

これは引出の扉(前板)を押すと、引出が前に数センチ飛び出してくる機構がついています。

取手やツマミ、手がかりのスキマが必要なくなるのでスッキリとした見た目になります。

膝などで押しても開くことができるので、物を持っていたり手が汚れていても開閉できます。

ただ、開けるつもりがなくとも、物が当たって押してしまっても開いてしまうので、仕様箇所には注意が必要です。

また、鍵との併用が難しくなります。

 

 

 

 

ロック機構付き

こちらが、今回お好み焼きをのせる用のスライド棚に使用したレールです。

引き出し切った状態にすると、ロックがかかり動かなくなります。

解除するには手元のレバーを操作するものや、強く押し込むものなどがあります。

今回は、お客様が当たったりカートが当たったりする可能性があるので、手元のレバーを解除するタイプの物を使用しました。

 

 

 

 

実際に設置後の写真です。 

残念ながらスライド天板が出た状態の写真ではありませんが、什器の右側の少し前に出ている天板がそのようになっています。

在庫ストック用の引出は、通常の3段引きのスライドレールを使用しました。

 

 

使う目的や、什器への取り付けの相性(収まり具合)でその都度選定しています。

ただ特に指定がない場合を除き、3段引きの物を採用するケースが多いです。

コストバランスがよく、使い勝手も一番分かりやすいためです。

そして一番の理由は、レールの長さや種類などラインナップも豊富なので、什器に合わせて柔軟に対応が出来るからです。

 

今回は、惣菜什器のご紹介と、簡単ですがスライドレールについて紹介しました。

スガツネ、ブルム、ハーフェレというメーカーのスライドレールを参考で上げさせていただきました。

 


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