マニキュアのテスター&商品陳列什器~工場からお届け~
工場からお届けシリーズ。
普段は見ることがない、製作途中の家具をご紹介します。
この階段状になったステージ台ですが、これ単体で使うわけではありません。
まだまだ、製作途中ですがこのように什器の上に乗ります。
マニキュアを陳列するための商品台の部分でした。
形が複雑なので、いくつかのパーツに分けて製作しています。
正面が素地のままなのは、メラミンを後貼りするからです。
今回の、この陳列什器は化粧品を魅せる什器です。
小口が見えてくるデザインは避けたいという意向があり、メラミンを後貼りにする方法で製作しています。
この後貼りする正面のメラミンには、ロゴをUVプリントしたものを貼り付けます。
什器にサインやロゴなどを付ける場合には、カッティングシートを貼り付けるケースが多いです。
この什器では、UVプリントを採用しましや。
人や物が当たったりする腰高の位置にサインが来るため。カッティングシートだと剥がれてしまう可能性が高そうだったのです。
そのためメラミンに直接ロゴを印刷しました。
小ロットの場合は、カッティングシートのほうが断然安いです。
今回は見積りを比較すると、ロゴが細かい英文字だったことでカッティングシートだと貼る手間がかかり費用がかさみました。
比較してみるとさほど変わりませんでした。
このように、設計者様とも相談しながら製作をしています。
上の写真のオープンになっている左右の部分には引出しが入ります。
底に開いている穴は、床にあるフロアコンセント用の点検口です。
今回のこの什器では、照明を使用していませんが共通事項で開けることが決まっているので開けています。
引出しが入るとこのようになります。
このストックの商品を入れておくために、引出しは鍵付きになっています。
今回使用したこの鍵は、差し込んでガチャガチャするタイプの物ではありません。
センサー式のセキュリティー性の高いスマートロックを使用しています。
この、鍵穴に当たる部分にセンサーキーを当てると自動的にロックが下がります。
引き出しを閉めると、自動的にロックがかかるので鍵の閉め忘れも防げます。
様々なメーカーのコスメが揃うお店に設置される什器で、什器の製作をする会社もバラバラです。
この鍵セットは支給品で各社、それぞれの什器に取り付けました。
芝生シートの上には、アクリルで作ったネイル設置用のトレイツールを乗せました。
白い什器に、グリーンのアクセントが映えます。
製作途中、引出しのレールと鍵の相性が悪くて、金物の種類を変えたりと試行錯誤を繰り返しました。
無事に完成して、お店で大活躍しています。