螺旋階段みたいな化粧品ディスプレイ什器〜工場からお届け〜
工場からお届けシリーズ。
製作中の什器を工場でチェックしてきました。
普通の引出は前に引き出しますが、この什器の一部は・・・
螺旋階段のように開けることができる引出しです!!
自由な位置で、箱を出しておくことができます。
この状態をキープするのに使った金物は・・・
トルクヒンジです。
トルクヒンジは丁番の一つで、扉や蓋を軽い力で開けることができる金物です。
また、指づめを防ぐために扉や蓋が急に閉まらないよう、ゆっくりと閉まるダンパー機構がついている物もあります。
今回は自由な位置でキープできるタイプのトルクヒンジを採用しました。
扉に箱を付けた形状で使用しています。
本体の什器の側板と扉にトルクヒンジをつけています。
内箱は、通常の長方形の形ではあたってしまうので、台形の形で製作しています、
この台形の箱の中には化粧品のテスターをセットして、商品を魅せるコーナーになります。
依頼主の設計担当の方もチェックに来られて、満足していただけました。
納品後の写真は載せられませんが、とある商業施設のNEW OPENのコスメストアに納品致しました。
この螺旋階段状になった什器以外にも、こんな大きな什器も納品します。
什器の後ろ側の写真です。
扇形の大きなRがついた什器です。
通常什器の芯材に使うベニヤ板では、このようなR型の什器を作ることは出来ません。
曲げ合板という、曲がるベニヤ板を使って成形します。
後ろ側の芯材も、通常よりも多めです。
下の部分は、扉付きの収納が。
上の部分にはオープンの飾り棚が4段あります。
箱の形状に合わせて収納の扉も、もちろん曲線になっています。
曲線の箱も扉も、通常よりも製作に手間と時間がかかりました。
そして少しだけ問題も・・・
と、言うのも曲線の扉が開閉の際に軌跡の加減で、横の扉と干渉してしまい扉が閉まらない状態に。
横の扉を開けてから閉めるなどすれば問題なかったのですが、それでは使い勝手が悪い・・・。
そのため、小口をカットするなど工夫をして解消してもらいました。
工場へ何度も進捗確認へ行き職人さんと念入りに打ち合わせをしながら製作を進めてもらいました。