ウェスタン扉付き、特注受付カウンター
今回は真面目に、製作事例でもご紹介しているクリーニング屋さんの受付カウンターを詳しくご紹介します。
ご依頼いただく際に、意匠設計や図面があっても金物の種類や品番まで決まっているケースはそう多くはありません。
その際には、どういう用途なのか、どんな動作が必要なのかを確認し金物をご提案します。
天板は清潔感のあるの白のメラミン化粧板を使用。
アクセントに木目柄があしらわれていますが、これも同じくメラミンを使っています。
クリーニングを出しに行くときは荷物が多く、また必ず天板の上に洋服などを置きますが、
その際、自分の手荷物を置けるように別の台があると受付やお会計がスムーズになります。
意匠性と利便性を兼ねそろえた仕様になっているこの荷物台は、重宝していること間違いなしでしょう。
また、限られた間口を最大に生かせるように、天板の一部が上に開く「フラップカウンター」を採用しています。
ただ、このままでは子供が入ったり、スタッフの足元が見えるようになったりしてしまうので、フラップ天板の下には扉が設けられています。
現場でサイズやフリクの調整が必要だったので、この扉と両サイドの木目のラインを綺麗にそろえるのに苦労したそうです。
そのくだんの扉は、飲食店やカフェなどでよく見かけるあの扉。
手前にも奥側にも開くあれです。
客席と厨房などを行き来する際などに、手に物を持っていても開けやすいし、勝手に閉まってくれるあれです。
あれじゃわからない??
ほら!!
西部劇で、お客さん同士が喧嘩して表に出ろー、バーンとするあの扉!!
バタン・・・バタン・・・バタ・・・ってなるあれー!!
真面目テースト台無しです。
「スイングドア」や「カウンター扉」と呼ばれることが多いのですが、「ウェスタン扉」と呼びがち。
私だけでしょうか?名称が様々ある扉です。
失礼いたしました。
このどちらにも開くスイング扉に使用している金物は少し特殊です。
同じような機能を持つ金物が大きく分けて2種類。
自由丁番とグレビティヒンジです。
出入りの頻度や扉の大きさ・重さ、見た目の意匠性などで金物を使い分けます。
自由丁番にはバネが内蔵されています。
この内蔵されているバネの力で、扉が戻ろうとするので勝手に閉まります。
今回は、扉のサイズも小さく軽いので、バネが入っている自由丁番を職人と相談して採用したそうです。
途中、ウェスタン扉の説明に気が動転してしまいましたが、最後に言わせて下さい。
私たちは、什器づくりのプロなので金物の選定なども安心してお任せ下さい!!
以上、珍しく真面目にご紹介を試みました。