【アクリル展示台】木製から素材変更のご提案。
HPがリニューアルしたことに伴い、新たに新設されたブログコーナー。
第2回目は、
アクリルを折り曲げて作ったアクリル什器をご紹介します。
木工什器ばかりを扱っていると思われがちですが、アクリル製の什器も多数製作していますよー。
「展示会のイベントでオリーブオイルボトルを展示するので見積もりをしてほしい」
ご依頼頂いた際には、木製の板を3枚組み合わせて角に補強が入った形状の写真が送られてきました。
形はシンプルですが、木工で作ると意外と手間と時間がかかります。
作り方としては・・・
まず、材料のカット。
3パーツ分と、R部分のカットです。
NCルーターという機械に、カットしたいサイズのデータを打ち込んでカットします。
機械があれば、比較的カットは簡単です。
大変なのは、ここから。
補強材と板をボンドとフィニッシュネイルという、細い釘のようなもので止めていきます。
釘と違うのが、頭の大きさが1mm程度と小さいこと。
材料の厚みが細いので、普通のビスで止めることができなので代わりに使用します。
数が少なければ、良いのですが数が多いので大変です。
什器を作るときの費用は、材料代と人件費。
この製作方法だと、人件費がかさんでしまうのです。
そして何より展示会で繰り返し使うことを考えると強度的にも少し心配です。
いったんは木工でお見積りを出しました。
その旨をご説明し、やりとりを進めていると、本来はアクリル製が希望とのことが発覚。
それならばと、アクリルで作った場合のお見積りをいたしました。
アクリルも木工と同じような作り方をすると、手間とコストがかかってしまいます。
なので1枚のアクリルを曲げて作る形状でご提案を致しました。
アクリルは、熱を加えると簡単に曲がります。
1枚の板を2回曲げると形状としては、最初にもらったイメージのように仕上げることができるのです。
板を組み上げるというよりは、曲げるという作業になります。
また、アクリル什器の製作には小さい部品を接着剤で止めたりと、比較的細かい作業が多い特徴があります。
なので、アクリル3枚を組み合わせて作る方法でも木工で作るよりもはるかに安く仕上げることができます。
お見積りにご納得いただけ、お打ち合わせに伺うことに。
このサンプル製作前に段ボールで類似品を作成し打ち合わせに臨みました。
「ボトルそのものを見せるというよりも、ボトルに貼るラベルを見てもらいたいんです」
とのお話を聞き、実際のボトルも事務所にあったので確認作業スタート。
いらっしゃった他の社員の方にもご協力いただき、角度とサイズを決定しました。
事務所に持ち帰りさっそく図面作成。
ご注文の数が多かったので、実物の試作品として1個製作しました。
サンプルの仕上がりに大変ご満足いただき、本製作に入りました。
打ち合わせから納品までの期間がタイトでしたが、お打ち合わせもスムーズに進み無事に間に合いました。
Spec
アクリル:t5mm
個数:250個
製作日数:10日
このご時世で、「アクリル」に注目が集まっています。
アクリル製のパーテーションなどのご依頼も来ております。
ご対応可能ですので、ぜひご相談ください。